2021年10月24日(日)に西覚寺「長寿者表敬法要」をお勤めいたしました。

「長寿者表敬法要」とは西覚寺独自の法要で、仏前において80歳以上の方を敬い、お祝いさせていただく行事です。

昨年はお勤めできませんでしたので、昨年と今年の2年分です。

80歳・90歳(親鸞聖人の御生涯)・99歳・100歳を迎えられた方を中心にお祝いをさせていただきました。

地域での敬老会などが中止になるなかで、お寺ではお祝いができましたこと大変うれしく思います。

本年は前住職も法話をしてくれました。

長く生きられるのはおめでたいことですが、一方で長く生きられた分、大切な方とのお別れや、ご病気などお辛い経験も多くなることも思わせていただきます。

世間の価値観では「老いたらつまらん」「病気になったらつまらん」「死んだらしまい」「元気で生きているうちが花」「人に迷惑をかけたらいかん」「人様に役立つ人間に」「強く、立派に、清く正しく」と言われます。

しかし仏様はそんなことは一言も仰いません。「どんなに罪重ねたものであっても、弱いものであっても、阿弥陀様は見捨てることはありません。死んでしまいではありません。あなたにはかえっていくお浄土があります。老いも病も死も含めてあなたの尊い人生です。」と、お経を開くとあたたかいお言葉があふれています。

世間の価値観にどっぷりとつかって生きている私たちが、改めてあたたかな仏様のお言葉を、お心を聞き、たちかえりながら生きていくことをお互い誓わせていただいた法要でした。

お参りくださった皆様ありがとうございました。

三次市 西覚寺